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あらためてトランジション

新設の訪問看護ステーション所長に就任、副部長や師長への昇格、他部門への異動、定年、私の周辺でもたくさんの役割変更があった春です。学生から社会人、子から母、そして職場でも役割が変わることを「トランジション」と言います。

新年度から2か月、少し慣れてきたころではないでしょうか。

自分自身が異動したり、役割が変わったわけではないけれど、周辺の人間関係や職場の雰囲気や自分の立ち振る舞いが変わったという方もおられるでしょう。

新人看護師にかかわらず、師長でも部長でも、新たな役割がしっくりくるまでは時間が必要です。

新たな役割移行において、その役割に必要なスキルを習得し、成長できるようマネジメントしていくことは、組織にとってはとても重要で「トランジションマネジメント」と言われています。

しかし、組織と個人は別。仕事には慣れて役割が遂行できても、「なんとなく落ち着かない」、「なんとなくもやもやする」といった気持ちになったりします。トランジションでは、そんな気持ちを抱く時期があります。私は病院を退職する前、数年もそんな気持ちを抱いた時期がありました。また、役割が変わった後にそんな気持ちを抱くこともありました。

そんな時は

1 今、自分がトランジションであることを認識する。今感じている喪失感や空虚感、不安や焦り、そういう感情が起こるのは自然なことだと認識し認めることが大切です。トランジションは自分と向き合る大事な時間です。一人で旅にでる、一人で30分散歩する、早起きして一人で静かに朝食を楽しむといった、自分一人になれる時間を作ることも良いでしょう。

2 手放せるものは何か考えてみる

新たな役割は、今までのやり方、考え、信念、人間関係が通用しない、または邪魔することもあります。今までの自分を振り返り、手放せるもの、手放さないものを整理することで、トランジションを前向きに進めることができます。他者のと対話の中から、自分の価値観に気づきヒントを得ることもあります。

新たな役割は、新たな視点やキャリアの広がりが生まれます。

ゆれる気持ちを認めてこの機会を逃さないでくださいね。

以前書いた記事を再掲します。

新しいキャリアを広げよう~看護管理の視点から~ – 看護師(ナース)の通販ならアンファミエ (infirmiere.co.jp)