先日、勝原私塾11期のサポートに行ってきました。
組織についての学びほぐし、「集団浅慮」に陥らないように、どのようなことができるか?
「集団浅慮」は社会心理学でよく取り扱われています。
「集団浅慮」=グループ・シンクは、社会心理学者のアーヴィング・ジャニスによって提唱されました。
彼は真珠湾攻撃のリスクを過小評価したことやキューバ侵攻作戦の失敗などについて、グループ・シンクの観点から考察しています。
グループ・シンクに陥ると、集団としての能力に過度の自信を持つようになります。
そのため、都合の悪いことを軽視し、根拠なく楽観的に意思決定をしてしまう。
こうした組織では、多数派と違う意見を言いにくくなったり、都合のよい情報以外はシャットアウトしたりする傾向があるため、組織として奇抜な意見やネガティブな意見に耳を傾けなくなり、自浄能力も弱くなります。
その結果、後から振り返って「なんてバカなことをしたのだ」と思うような方向に進んでいることがあります。
これを防ぐために普段どのようなことができるか?
私塾のグループワークでは、
「鶴の一声が出ない環境づくり」「違った意見の背景を知る」「人の顔色をうかがわない」「苦手な人にも声をかける」「感謝を伝える」「元気のないスタッフに声をかける」「自分の思いに蓋をしない」「一人一人の意見を大事にする」
といった多くのアイデイアが出ました。
私も一人考えてみる・・・
「以前の発言、行動、成果に紐づけて考えない」、
ちょっと操作的ですが、意見の出ない会議でわざと「反対意見を言ってもらうよう頼む」。一度、反対意見が出ると、参加者は刺激を受けて自分で考えるようになり、異なった意見も出やすくなる。
フラットに、どんな意見も言い合える組織を作る・・・・
集団心理の落とし穴にはまらないように、ちょっと工夫がいりそうですね。