先日、機会があり、
「起業における、50歳からのキャリアデザインを考える~ポストSDGsとしてのウェルビーイングを見据えて~」
(白秋共同研究所×神戸商工会議所主催)
を受講しました。
一般企業では、50歳、55歳に定年後を見据えたキャリア面談を行っているとのこと。
発達課題(ハヴィガースト)から中年期をみてみると
・大人としての市民的
・社会的責任を達成する
・一定の経済的生活水準の確立そして維持する
・十代の子どもたちが信頼できる幸福な大人になれるように援助する
・大人の余暇活動を充実させる
・自分と自分の配偶者をひとりの人間として結びつける
・中年期の生理的変化を理解して適応する
・老年の両親へ適応する
そこから次のステージとして
・肉体的強さと健康の衰退に適応する
・引退、減少した収入に適応する
・配偶者の死に適応する、そして死への準備をする
・自分と同年くらいの老人たちと明るい親密な関係を確立する
・肉体的生活を満足におくれるように準備する態勢を確立する
これらの準備に時期になります。
個人の役割も、職業人だけでなく、親、子、地域住民などなど複数あると思います。
これから必要なお金、変化する体力や気力、親・子供・お孫さんのケア、介護・・・
昨今、定年が延長されたり、嘱託勤務勤務、短時間正職員制度などさまざまな制度が整備されつつあります。
しかし、それを利用する側が未来の自分をどう見据えているか、管理者が制度の利用と利用者をどう活用するのか・・・
看護職を対象にしたプラチナナース調査では、多くの方が59歳になり定年後についての面談をされていることのことでした。
「もう自分は(組織)に必要ないんだ・・」と考えることは無理もないかもしれません。
ましてや、定年は年齢で区切られている分、数年前からトランジション(役割の移行)が始まり、自分自身でも考える方も多いと思います。
経済的な面、役割、体力、自分の将来を見据えてどう働こうか・・・・
もしかしたら、定年まで体力が持たないかもしれない・・そんなふうに考えることもあるのではないでしょうか。
定年直前でなく、早めにキャリアの考えてみること、面談を通して一緒に考えることで道しるべが探せるかもしれません。
定年前に家族の介護が必要になったとしても、短時間正職員制度や勤務形態を調整し、その後5年10年と勤めれ可能性もあります。
個人の看護職としてのキャリアを活かせるだけでなく、複数の役割のバランスとりながら人生設計できる。
私自身は、50代となり子供も巣立ち、自分が本当にしたいことは何だろうと自問することとなりました。
基礎教育、新人教育、卒後教育、ひとりひとりのナースが悩み不安に耐えながらも
生き生きと成長していく姿に関われることが喜びでした。
そして、「ナースが自分らしく歩めるようにサポートがしたい」と答えを出しました。
定年からでも、定年を待たなくとも、自分自身のキャリアを考える機会は必要だと思います。
一人で考えるのもいいですが、自分軸を確認しながら、一緒に考えるのもいい。
必要があれば、「ナースにこそケアをwith」をご利用ください。
画像は、ゴッホアライブでの一コマです。