水墨画の基本の練習として「竹、梅、菊、蘭」の4つの画題があり、「四君子」と言われているそうです。
「君子」とは”徳が高い人格者”という意味とのこと。
文人はみな、君子を目指したそうです。
「竹」は、寒い冬にも葉を落とさず、柔軟だが折れずにまっすぐ立っている。理(ことわり)を曲げず、高潔な君子。
「梅」は、冬の厳しい時に一番初めに花を咲かせる。雪残るかなでも百花に先駆けて花を咲かせる、君子の強さ。
「菊」は、寒さが増してくる晩秋に百花が咲き終えても、鮮やかで香り高い花を咲かせる。どういう時もその品格を失わず、香り高く咲く君子。
「蘭」は、楚々とした品格の中にも風格があり、ほのかな清らかは、心を浄化すると言われる。俗にまみれない君子の姿。
「四君子」、私には、この3年を耐え抜いたナースの姿が浮かびます。
ナースの一人一人が、目指すべき「君子」なんだと思います。